2012年11月10日土曜日

文科相不認可問題

札幌保健医療大、秋田公立美術大(秋田市)、岡崎女子大(愛知県岡崎市)を大臣が不認可とした問題は収束した模様です。本件の「不認可」問題は、あくまで文科相の口頭で終始されたため、不認可という文章が文部科学省から作成されたわけではありません。また、(認可は通常10月末に行われるので)10日間で迅速に収束し、看護師を目指す高校生に不利益にはならなかったといえるでしょう。 本来の10月末の認可に至るまるまで「大学設置・学校法人審議会」は大学設置基準などに照らし教育課程や財産状況などを半年かけて審査します。学長や理事長の面接、学校施設の実地調査なども実施されますが決して、一方通行ではなく、これらの過程で「審査意見」を法人側に伝達し「補正申請」で改善させて認可されるよう促しています。 「認可とは何か?」という記事でもお伝えしたようなシステムになっているため、大学側に不服申し立ての制度はありません。一方の政府も今回のように教育に簡単に介入できるような仕組みにはなっておりません。 これらが、ひとつの良いキッカケとなり、多くの高校生が看護学生を目指すことになればと願っています。